強い日差しの中、そしてまた森の中は大変蒸し暑く、熊野本宮大社まで3時間の道のりは結構厳しかった。
現在の熊野本宮は明治になって移築されたもので、古来より熊野信仰の対象になっていた社は別の場所にあった。
熊野川と岩田川、音無川が合流するところに、木々が茂る大きな中州がある。
ここは大斎原(オオユノハラ)呼ばれ、かつて熊野本宮大社はここにあったが、明治に起きた川の大氾濫で社が流され、高台に移動することになった。
上皇法皇をはじめ、中世の庶民までが、競うように熊野詣を行ったが、すべてこの大斎原を目指したのだ。
川の中州に神殿を設けるのは極めて異例だと思うが、この場所が特別に選ばれた”聖地”だったのは間違いないだろう。
明治22年の大洪水で社殿は流されて、現在はこの大鳥居が残るのみである。 |
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