七鈴鏡とは、七つの鈴が付いた銅製の鏡である。
ここ鴨川市を東西に横切るのが峯岡山系で、千葉県で最高峰である海抜400メートルの愛宕山を中心に海抜100メートルから400メートル程の低い山々が連なっている。
尾根伝いの道路を造成中に発見されたのが峯岡遺跡で、そこからこの鏡が発見された。
各地の古墳の中に、この七鈴鏡を腰につけた巫女の土偶が発見されており、おそらく祭礼時に使用されたものと思われる。
奈良時代までこの当たりのどこかが聖なる場所とされ、死者をまつる場所、また霊と交感する場所とされていたようだ。