先日、テレビのドキュメンタリー番組で、カブトガニの産卵風景を観た。
このカニは大潮(潮位が最も高くなる日)を選んで、砂浜で産卵をする。
何千、何万匹というカニが砂浜を埋め尽くす様子は圧巻であったが、彼らが”大潮”の日を正確に選ぶ能力を備えている事にも興味を持った。
これは月を基準にした「体内時計」を、自らの中に備えていることになる。 何千、何万匹というカニが砂浜を埋め尽くす様子は圧巻であったが、彼らが”大潮”の日を正確に選ぶ能力を備えている事にも興味を持った。
潮の満ち引きを決めるのは”月の力”だが、この力は海水だけでなく地面も30cm程度引っぱり上げているらしい。
80%が水分で作られている人間はもちろん、この星のあらゆる生命は、”月の力”の影響をたくさん受けているはず。
この国が明治期に太陰暦を太陽暦に変えてから、月の存在は段々と片隅に追いやられているように思われるが、これからは”月の力”を再認識する時代になっていくように感じる。