長野に用事が出来たので、今年の4月に引き続き諏訪へ行くことになった。
最初に訪れたのは、中央高速のパーキングエリアから直接行くことができる「釈迦堂遺跡」。
この遺跡は高速道路を建設中に発見された、かなり大規模な縄文中期の遺跡で1000体以上の土偶が見つかったことでも有名である。
大型土器も数多く展示され、その質も大変高いし、土偶もバリエーションに富んでおり、表情が豊かである。
前回訪れた遺跡からも感じたことだが、とにかくこの地域は縄文が”濃い”!。
質も量も豊富で、この富士山を囲む広いエリアが縄文時代の中心地だったのではないだろうかと思わせる。
長野はとても広大で、山道ばかりなので、一度で色々なところを廻るのはとても難しい。
他にも幾つか興味を引かれる遺跡があったが、時間的にきびしいので断念し、今回の旅の目的である茅野市美術館へ向かった。
4月に「御柱祭」を観に来た時に、古代より諏訪神社の神長官を務めている守矢家の史料館を見学したが、自然素材や植物を多用したその独特な建築物がとても印象に残っていた。
これを建築設計した藤森照信氏の展覧会が茅野で行われると知り、大変興味を持ったので出かけることになった。
藤森照信展
このブログの中では詳しく紹介できないので残念だが、期待していた以上の内容で、日本にこのような建築家がいたことを知り大変うれしくなった。
この地域に生まれた同氏には、やはり”縄文的”な精神が息づいているように思われる。