2011年2月18日

火山と縄文

火山活動を続ける新燃岳。

火口に登る噴煙の姿が「巨人」見えたのが面白くて(被害にあっている方には申し訳ないが)、これをテーマにいくつかオブジェを作っている。



地球全体が”活火山”であることを思い知らせてくれるのは、地震と火山の噴火である。


この星は、人間が作り上げた、たかだか数千年程度の文化や文明などとは無関係に、この惑星独自の生理と思考によって、億年単位の尺度で止まることなく活き続けている。



人間がこの星の主人公であるかのような錯覚を、このように時々打ち破ってもらった方が我々には良い”薬”になる。







縄文の土器と火山とは、大きな繋がりがあるように感じている。



10万年前から大噴火が繰り返されて富士山の土台が出来上がるが、約1万年前に新富士火山の噴火活動が始まり、現在の富士山(原型)が形作られる。




 現在の富士山が形作られるまでには、多くの噴火があり、またそれ以降も300年前までは定期的な火山活動が繰り返されてきました。つまり縄文時代は富士山がまだ大きな活動を続けていたのである。

火炎型土器.jpg新燃岳程度の山(標高1421m)でも結構な迫力があるが、それが富士山クラスの山の噴火を間近で目撃したとしたら・・・・・・・。

想像するだけで戦慄を覚えるが、当時の人たちにとっては、非常に大きな心理的影響を受けたことだろう。



富士山の麓に当たる諏訪地方には、優れた縄文土器がたくさん残されているが、この事とは無関係ではないはずだ。





縄文の人たちが、自分たちが置かれている世界を考えるとき、生命活動を生々しく伝える大地の姿に、大きな影響を受けるのは当然のことである。


ましてや狩猟・採集をメインとした、最も自然に近い生活を送っていたわけであるから、その影響の受け方はとてつもなく大きなものであったはずだ。







今回の噴火で、改めてそのことを強く感じた。



2011年2月14日

その後の「月の船」



先週は、鴨川も少し雪が積もった。

こちらで雪が降ったのは5年ぶりくらいかな。

でも寒さが厳しい方が、星はよく見える気がする。


今夜も”冴えわたった月”が鑑賞できるかもしれない。
(ほとんど夜は外に出ないが・・・・・・)


 


田んぼに冬も水を溜めて・・・・と思っていたが、ひと月も降らないと
干上がってしまう。

仕方なく、浮かべていた”船”を、こうして畔に移動することになった。