2008年12月26日

トンビに寿司を・・・・・・・

 よく晴れたある日、昼飯を取るために近所の弁当屋で寿司を買い、夫婦で海岸に出た。
人影もまばらな砂浜で、のんびりと弁当を広げていたところ、猛烈な勢いで、私の寿司弁当に何かがぶつかった。


 私はあまりに突然なことに、驚いて後ろに倒れこんでしまった。
何が起きたかまるで分らず、しばらく呆然とし、ひっくり返った弁当箱を眺めていた。

 海岸の上空には、いつも空高くトンビが群れをなして飛んでいる。
その内の一羽が、わたしに全く悟られない死角から、音もなく急降下し、私の寿司を襲ったのである。


 はるか上空から、その小さな寿司を見つける視力にも恐れ入ったし、全く気づかれることなく襲撃するそのやり方にも驚かされた。


 まさしく”肝を冷やす”とはこのことである。


 トンビに油揚げ・・・ならず寿司を奪われた出来事であった。

2008年12月8日

山を焼く

















 当家の裏山は10年間放置された棚田であるが、これを来年復元し、再び田んぼに戻すことになった。                               
 言葉にすれば簡単なことであるが、素人百姓にとっては想像を超える世界であり、何から手を付けたら良いのか皆目見当もつかない。      
             
 地元の方に協力してもらい、草木を焼き払い、耕運機を入れるところまでやってみたが、大きな株が至る所に残っていて、これを人力で取り除くのは、とてもとても・・・・・・・・。                                 
 地元の人には「ユンボを借りてきて、ほじくり返せばすぐ終わるよ。」と簡単に言われてしまったが、「自分でユンボを運転する?」・・・・・。                                      
  これも想定していない事態である。

2008年12月5日

薊(あざみ)

 葉は羽根状に広がり、葉先には鋭い棘がある。
 この棘は軍手も貫き、草取りの時には難儀する。
 
 沖縄の八重山では「とげ」のことを「あざ」と言い、ここからあざみという名が生まれたという説がある。





 どこにでも見られる花だが、可憐な姿と、その鋭い棘が独自の存在を主張している。






2008年12月2日

2008年12月1日

Hiroさん




 この村では”比較的”若手のHiroさん。


頭脳明晰、行動的なのでリーダー的存在です。


2008年11月27日

縄文の東・西



 千葉県松戸市立博物館で、なかなか面白い縄文土器の展覧会があった。

市立の博物館としてはかなり立派な建物で、さすが50万都市の財務力!(鴨川市は3.5万人・・・)。                                     
                                                
 松戸市周辺は縄文期の貝塚、遺跡が数多くあり、出土品もレベルが高い。それがきっかけとなってこの博物館が建てられたようだが、今回の展示はこの松戸を中心として、東は東北、西は九州地方の出土品を対比する形で並べられている。                                         

 全国では76.000の縄文遺跡があるが、その85%は東日本にある。    中国大陸からの渡来人(弥生人)が九州に上陸し、徐々にその勢力を拡大していったので、東側に遺跡が多く残ったのは当然だと思うが、この展覧会に参考出品されていた、同時代の中国の陶器がまさしく「弥生土器」そのものだったので、改めて縄文から弥生への変化に納得がいった。                        


 また、もうひとつの発見は、たくさんの「ミニチュア」土器が展示されていたことである。     この高さ5センチ程度の土器は、どうみても”試作品”に思える。そうなるとテストを重ねてから制作に入る、つまり思い付きで作るのではなく、かなり”プロ意識”が高い、専門家集団の存在が想像される。

世界的に土器の製作は、女性の仕事とされている例が多いそうだ。そうなるとこの縄文土器のセンスも、”女”の感性から出てきたものなのだろうか?

2008年11月15日

H電機社長!!











 鴨川 有限会社H電機 社長のH氏(人間です。)



 本人が見たら怒られるかもしれないけど、なかなか”存在感”がある人です。


 人の”存在感”という点では、都会の人間よりこちらの方が圧倒的にレベルが高い。



 どうも都会の人間は”薄く”て、”軽い”ので「絵」にならない。


 この差は、こちらに来てからつくづく感じる。


 結局、地面に足が付いているか、いないか、根っこが土地に突き刺さっているかどうか、の差だと思う。



        

ひかりの少女




 ひかり学園では、毎年夏に地元の住民を招待して、”夏祭り”が行われる。

友人に誘われて、昨年私も参加させていただいた。


 この施設の生徒、保護者、地元の人々が飲み食いを共にし、舞台で演じられる演奏、歌を楽しむのだが、ここには”ユニーク”な人がたくさんいる。 


 私の隣に座っていた、10代後半と思われる少女は音楽に合わせて激しく腕を振り上げ、頭を机に打ち付けんばかりの勢いで、前後にからだを大きく揺すっていた。        


 私は隣で見ていて頭をぶつけないか、ヒヤヒヤしていたが、横にいた母親らしき人は慣れているせいか、それを平然と見守っていた。


 少女は音楽を楽しんでいたのだと思うし、彼女独特のやり方でそれを表現していた。          


 もう一年前のことであるが、とても印象に残る一夜だった。


 



11月の蝶







 さすがにこの時期にチョウチョは見れないが、今年は蝶の多い年だった。



2008年11月3日

火怨(かえん) ・ アテルイ


 これは八世紀、この国の先住民である縄文人の末裔 - 蝦夷(えみし)の若きリーダー、阿弓流為(アテルイ)の半生を描いた物語である。  

 圧倒的な大和朝廷軍に対して、僅かな軍勢で二十数年間も抵抗を続けた姿が鮮やかに描かれている。

 上下二巻の長編作だが、一気に読めてしまう、大変魅力的な歴史小説である。                                    
                                          
                                       
  昨日まで奈良に居た。                                              
    
 ちょうどアテルイが活躍していた時代に都があった場所だが、この国の正史に彼は数行しか登場しない。
 歴史は”勝者”のものであるが、蝦夷の側からこの都を見ると、また違った感慨がある。

2008年10月25日

秋のデザイン



 今年は全国的に”柿”が豊作とのこと。

 柿の木は今、美しい落葉をたくさん制作している。

2008年10月22日

ある日の風景

      






























































 先日お邪魔した、近所のK氏宅のベランダからの風景。

 

 遠くに海を望む高台にあるここからは、峯岡の山々を覆う雄大な空が、刻々とその表情を変えていく。 




 わずか一時間程度の間の出来事であるが、壮大な交響曲のような風景が、ここでは当たり前に見ることができる。




 

2008年10月21日

闇の王









 かつては”ニホンオオカミ”がこの国の森の主であったが、すでに
明治時代に絶滅してしまった。                                           
 今それに代わる森の獣といえば”イノシシ”になるだろう。
この鴨川でも年間数百頭が捕獲されるという。                                  
 その強力な「鼻力」でイモやレンコンを掘り上げ、稲までも
食ってしまう厄介な生き物である。                                         
 夜行性であるためか、私は出会ったことはないが、今でも
夜な夜な出没している。








2008年10月17日

大工のSさん






 うちの車庫兼アトリエを建ててもらったのが、この村唯一の大工、
Sさん。
 生真面目で職人気質。こちらの要望を、なんでも叶えてくれる確かな
腕を持っている。
  その仕事っぷりを見ると、”千の手を持つ男”という称号が
ふさわしい、


花 ・ コスモス











 今一番目立つ花といえば、コスモス。                   
 どこを見ても、コスモスばかり。                       
 可憐な花だが、生命力はかなり強い。                   
 毎年必ず、咲き乱れる。