2013年8月30日

夏枯れの田んぼ











 今年の南房総は、平年の30%しか雨が降っていない。


 各地で集中豪雨の報道がされているが、今年は雨の降る所と降らない所が極端に分かれているようだ。



 稲の穂ができる一番大事な時に、ひと月近く雨が降らなかったので、このまま枯れてしまうのでは?  と不安になっていたが、何とか青い穂が表れて稲らしくなってきた。


 ひと月も水無しでで良くここまで育ったなぁ、と感心するが、それでもやや葉の色があせていて、全体に元気がないので収量は落ちてしまうだろう。








2013年8月23日

桜島 ::: 太陽の花
































 昨年に初めて鹿児島を訪れ、桜島の威容を観た時は感銘を受けたが、同時にこの巨大な活火山と目と鼻の先に市街地があり、そこに大勢の住民が、何世代にも渡って住み続けている事にも驚いた。


 先日、桜島噴火の報道があり、街中が火山灰で真っ白になっている様子が映し出されていたが、これは何と今年500回目の噴火だそうだ。

 常に大噴火の危険性を感じながらも、この山と共に暮らしていくことを選んだ人たちの心情はどのようなものなのだろうか?

 そんなことも慣れてしまう! ということか。




 
 地球と言う巨大生物は常に休むことなく躍動していて、地面のずっと下では熱いマグマがグルグルとうごめいている。

 彼が少しでも身震いすれば、それは地震となり、津波となり、噴火となり襲いかかって来るが、そこにへばり付いて生きている我々は、蟻のように右往左往するしかない。





 そんな彼の呼吸音を、いつも身近に聞き取ることが出来る場所で生きていくことも、価値のある事なのかもしれない。


 

2013年8月11日

蔵の解体作業


 各地で"40度超え猛暑"のニュースが流れている。

 全く雨が降らず、まだ穂が出来る前の我家の田んぼは、ピンチが続いている。






 そんな中、千葉県茂原市の農家で古い蔵の解体作業があると聞き、興味本位の手伝いに行ってきた。


 太い梁に支えられた立派な蔵だが、東北大地震の時にかなりダメージを受け、取り壊しとなったそうだ。




 バールやハンマーでひたすら壁の土を落とす作業を行い、全身が泥と埃にまみれることになった。

 何もこんな暑い日にやらなくてもよい仕事だが、20名近いボランティアの方が黙々と作業を進め、夕方にはほぼ骨組みだけとなった。



 
 山から切り出した木材を手作業で柱や床板に仕上げ、竹を組み、泥をこねて壁を築いた100%手仕事の建築物は、また違う場所で再生されるのを待つことになる。