・・・かねてよりこの南房総という土地に心引かれ、鴨川市二子という村で築百数十年の古農家に出会い、ここに居を構える。 この村でより土に近い生活を送りながら、ここで出会った”神々”達と心を通わせ、その姿を様々な形で表現したいと考えている。
2013年10月31日
秋の水張り / 田にあらわれるもの達
休耕田を復田して2年目のこの田んぼは、やはり水持ちが悪いので、秋から冬にかけても水を張っておくことにした。
今年は夏から雨が降らず地面が割れているので、水を入れながら足でその割れ目をならしていった。
何とも時間のかかる作業だが、出来るだけ機械で撹拌したくないので、今日は一日その仕事となった。
水を張った途端、どこに隠れていたのかアメンボが水面を這い、タガメが泳ぎだし、赤とんぼが産卵を始めた。
あまりに登場が早いので驚く。
同じ日の夕刻、そろそろ暗くなり始めた頃、この田んぼに4つの黒い影が現れた。
イノシシだ。
近くに人間がいても動じる様子も無く、悠然と通り過ぎて行く。
2013年10月30日
古井戸
家を出て、すぐ横手に古い井戸がある。
昔は清冽な水がコンコンと湧き出す、神聖な場所だったようだが、今は草に覆われ、そこに井戸がある事さえ分からない状態だ。
ここは山上に向かう旧道の入口にあり、昭和30年ころまでは近所の家々に飲み水を提供し、洗濯もここで行なっていたそうだ。
おそらく”井戸端会議”も行われ、活気のある場所だっただろうが、今はもうその面影は何もない。
この井戸を綺麗にする、と近所の方から声がかかり数人で清掃をした。
周りの草を刈り、枯れ葉や石を片づけ、井戸の中の汚れた水をかき出し、奥に放置されていた「水神様」をあるべき場所に戻し、酒を供えた。
おかげで藪に中に埋もれていた井戸が顔を出し、すっきりした。
実は自分の田んぼの水はこの近くから引いているので、この水神様の御利益を一番受けているのは自分である。
これからは大事にしないといけない。
2013年10月19日
花の形の花器
数日前の大型台風が来る少し前に、窯に火を入れた。
10年に一度、と言われている台風だとは何となく分かっていたが、あまり気にせず始めてしまった。
案の定、あまりに風が強いので続けられなくなって、火を落とした。
翌日に気を取り直して再び火を入れたが、どういう訳か、いくら時間をかけても温度が上がらない。
理由が全く分からないまま、又途中であきらめてしまった。
そして3度目。
同じものを3回も焼いたのは、初めての経験となった。
2013年10月3日
今年も稲刈り終わりました 2013
9月の終盤から雨が多くなり、作業予定が遅れてしまったが、今年も何とか稲刈りが終了した。
夏の間1ヵ月以上も雨が降らず、「このまま枯れてしまうのでは?」とヤキモキしていたが、結果的には例年以上に豊作で、かけ干し作業が大変だった。
稲は本当に強い植物だ。
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