2010年11月27日

虫と目が合う ・・・・・・ 稲子


今年は例年になく、田んぼにたくさんのイナゴが飛び回っていた。

稲の葉をかじるので「害虫」にされているが、それほど極端な被害は出なかった。











写真を撮ってやろうとゆっくり近づいたところ、彼が突然こちらに振り向いた。

その時に、私の目と彼の目がしっかりと合ったのである。

相手も逃げ出すわけでもなく、互いにしばらくそのまま見つめあう形となった。





このように”虫と目が合う”という経験は無かったので、とても不思議な時間であった。











2010年11月13日

棚田ネットワーク


 NPO法人棚田ネットワークが主催する「第5回東京棚田フェスティバル」に出掛けてきた。

 全国で棚田の保存運動している組織が沢山あり、それをまとめているのがこの棚田ネットワークになる。




 遠くは福岡、高知からも参加していたが、鴨川からは大山千枚田の代表が来ていた。

 午後からは各地域の方が集まりシンポジウムが開かれ、私も参列させてもらった。

 それぞれの地域で棚田の存続のために、様々な取り組みが行われていて心強く思ったが、最大の課題はやはり実際に田んぼを耕作する”担い手”の確保だった。


 これについては、決め手となる解決策は今のところ見当たらない。

 それぞれの地域が、それぞれに工夫をして乗り越えなくてはならない、参加者の話をお聞きして改めて思った。


 なかなかの難問であるのは間違いないが、これに見通しがつかないと棚田も”山林”に戻るしかなくなる。

2010年11月11日

棚田は残せるのか・・・・

  そろそろ季節は秋から冬の入口に近づいてきました。

棚田も秋の田起こしを済ませ、ひっそりとしています。


この太平洋を見下ろす風光明美な棚田も、あと何年くらい生き残っていけるのか・・・・・・?

高齢化による離農がここでも進んでいるので、この田んぼを耕作していく人がどんどん減っている。
鴨川市による「棚田オーナ制度」によってその”延命”を図っているが、肝心の耕作者がいないとそれも続かない。


山の田んぼを農業という生産の場ととらえると、条件が厳しいので難しいなと思うが、ここを都市住民などの農業体験、あるいは交流の場として活かし、多様な人たちが集まり楽しい雰囲気が出てくれば、新しい可能性が少しは見えてくるような気がしている。


地元の人たちだけに負担を求めるのではなく、よそから来た人たちも一緒に、ここの維持、活用を考えてみよう! ということで「鴨川二子棚田保存会」を起こすことにした。


内容については、これから有志の方と詰めていかなくてはならないが、出来るだけ多くの方の参加を望みたい。