高さ 2500 幅 2600 奥行 2200mm
素材 自然木 鉄 古布など
この1ヵ月は公募展に出品する作品作りに没頭していたので、裏の田んぼにさえ行かず、稲の状況がどうなっているのかも分からない有様である。
今回は粘土を使わない作品となったが、テーマとしては今までの延長である。
東北地方に伝わる民間信仰に「オシラサマ」という神様がいる。
木の枝に何重にも布を巻きつけた人形が信仰の対象になるのだが、今回はそれも意識して取り入れている。
(以下の文章は制作意図ととして、作品に添付したもの)
まだ国家が成立する以前、そして人と自然との間に亀裂が生じる前の世界に暮らしていた、この国の先住民(縄文人)たちに思いを馳せている。
現代の分断された空間や時間ではなく、空も大地もあらゆる生き物達もが有機的につながり、時はらせんを描いてゆっくりと再生していく。
そのような世界で生きていた彼らは、土器という形でその世界を表現していたが、その創作のテーマは「死と再生」であったと想像している。
死と生が常に隣り合せで、いつでもその両方の世界を往復できるし、自分と他の生物たちとも常に往来が可能な世界には、名前も形も無い“SPIRITS”たちが満ち満ちていたことだろう。
それらを失ってしまった現代に、もう一度豊饒な世界を取り戻すための“道標“をテーマとした。
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