2011年10月18日

精霊と曽根崎心中


NY在住の現代美術家杉本 博司氏が、文楽「曽根崎心中」を、大胆にリメイクして公演を行ったことをテレビの番組で知った。

テレビの小さな画面で、しかもその一部を放映したものを観ただけだが、文楽の既成概念を大きく打ち破りつつも、大変感動的な演出となっていた。

ぜひ生で観てみたいが、3日間だけの公演で終わってしまったようだ。


彼が写真を使ったアーティストであることは知っていたが(その作品もとても興味深い物だ)、文楽の演出まで行うなど、古典に対する深い知識とその才能に驚いた。




番組の中で縄文時代を取り上げていて、「縄文人が持っていた感性を現代に表現する」と語っていたのが印象に残った






3年前に作った作品を再び引っ張り出し、それに台座を付けたした。

古布をちぎり、鋲で張り付けることを何度も繰り返し、台座部分と本体とを銅や真鍮の線で固定する。

タイトルは以前と変わらず「精霊たちの家」。


杉本氏を引き合いに出すのは恐縮ものだが、私も「縄文人が持っていた感性を・・・・・・」のつもりだ。

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