全国に縄文の遺跡は数万ヵ所もあるが、その8割以上は東日本にある。特にこの北東北はそれが集中している所である。
かつては、落葉広葉樹林の森がこの東北の大地を覆っていたが、それが豊富な山の幸を産み出し、縄文の人々の生活を支え、そして独特な文化をもたらした。
そして、それは縄文以降も永く引き継がれ、蝦夷(エミシ)と呼ばれた人々の世界がこの東北に創られていた。
奈良時代以降、西からの朝廷軍に屈伏させられるまで、少なくとも宮城県の南までは”日本”ではなかった。
ここは縄文人達の末裔たちが暮らす、別の世界があったはずだが、今となってはその痕跡を見つけるのは簡単ではない。
それでも目を凝らしてみれば、その片鱗くらいは触れることができるのではないか、との淡い期待の旅である。
男鹿半島には60の集落があるが、現在でも全ての集落で、大晦日の晩にはこの「ナマハゲ」が続けられているそうだ。
各集落ごとに、その面のデザインが異なっていてとても興味深いが、どこか南アジア風の雰囲気が漂っている。
入道崎に夕日が沈む |
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