2013年7月21日

石切りの山を登る


 房総半島南部、富津にある鋸山に登る。

 近くにあって、何時でも行けると思っていると意外に後回しになるもので、こちらに来るようになってから10数年経って、初めて出かけることになった。





 この山は江戸時代から建築用の石材が取れるところで、最盛期には30件を超える業者がいたそうだが、昭和の終わりには操業を終えている。


 その江戸時代から続く石屋さんの子孫の方に案内をしていただいて、山に残る石切りの現場を見せていただいた。








 垂直に切り立つ断崖絶壁は、人の手によって少しづつ切りだされた後であるが、百メートル以上もあるその姿は圧巻で、数十年、数百年をかけて、それもツルハシやノミだけで山の姿を変えてしまう力業には驚くばかりだ。






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