2009年2月19日

もののけ・物の気・物の怪

 <WEDGE2月号 「もの」を信仰した縄文人 中西 進>を読んで
                                               
  「山川草木悉有仏性・・・・生きとし生けるものには全て仏が宿る」 この感覚は、比較的多くの日本人が納得しやすい考え方だと思う。                           
           
 ”仏が宿る”と書いたが、これは仏教伝来以前のはるか昔より、この土地に住む者たちが備えている心性と思われる。                                     
                      
 ”もの”とは神であり、精霊であり、鬼であり、魂であり、邪と聖であり、人以外の超越的な力そのものである。                                           
                             
 そして、それは定着すること無く、物体の形に捕らわれること無く、時間と空間を軽々と超え、流れ続ける。                             
 
 それを表現しようとしたのが、縄文の土器たちである。  

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