港に停泊する航空母艦のように見えるのは、先月の初めに田んぼの隅にしつらえた「水苗代」である。
種もみを田んぼに播いただけだが、もう20センチを超える立派な苗に育った。
この苗をそろそろ移植(つまり田植え)しなくてはならない。
今年2回目の田植えである。
先月20日行った田植えの苗は隣のビニールハウスを借り”普通”の苗作りをしたが、1ヵ月間に毎日温度管理のためハウスの開閉をし、水やりをしたが、この「水苗代」は田んぼに種を播いただけで後は何もしていない。
昭和30年ころに田植え機が登場するまでは、苗はこのように育てるのが当たり前だった。
機械に合わせた苗を育てるために大変な手間をかけ、そのために農薬や化学肥料を多用することになる。(場合によってはハウスを保温するために灯油や電気を使う。)
職業として稲作をする人が選ぶ方法を簡単には批判できないけれども、道楽農業ならなるべく薬や油には頼らない方法を選びたい。
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